オープンデータがつなぐ地域の産官学

オープンデータ滋賀勉強会のfacebookページができました。
https://www.facebook.com/codeforshiga
今夏、大津市内で行われる「びわ湖大花火大会」に役立つアプリ作成をターゲットに取り組みが進みます。オープンデータに先行して取り組んでいる方々のご支援もいただけるようで、大変楽しみです。

オープンデータのメリット?

先日、ある会社の社長さんを訪ね、オープンデータについて協力をお願いしました。社長さんからは「有意義な取り組みだと思うが、そこからどんな成果が生まれるのかよくわからない」、「成果に繋がらないことは続かないが、それでもやり続けられるんですか?」とご指摘をいただきました。
行政にしろ、民間にしろ、データには持ち主があって、その了解の基で情報が提供されています。なので、提供する側からすれば「何がメリット」なのか見えないと協力しにくいことはわかります。
恐らく現在オープンデータの取り組みが進んでいる自治体、各種団体ではそのあたりが良い意味で曖昧なままなのでしょう。必要・不要、良い・悪いはともかく、まずは先に進めるための曖昧さは必要です。
そして、オープンデータ滋賀の勉強会も「まずはやってみよう!」的に進んでます。

オープンデータは自己満足?

滋賀県知事選挙草津・栗東投票所

7月13日、滋賀県では知事選挙が予定されています。草津、栗東市の投票所データをもとにGoogleMapsへプロットしてみました。
データ(csv)はこちらから(草津市栗東市)ダウンロード出来ます。
※データは広報誌などの情報を参考に個人で作成しています。あくまで参考情報で信頼できるものではありませんのであしからず・・・


※私の場合、目と鼻の先にある投票所では投票できず、1km以上離れたところに行かないと投票できないことにいつも疑問を感じてます!

室蘭市選挙ポスター掲示板

室蘭市が「投票所」と「選挙ポスター掲示場」のデータを市のwebサイト「むろらんオープンデータライブラリ」で公開しています。そのデータを活用して下のようなサイトが公開されています。掲示板が設置されている位置情報とその場のGoogleStreetViewが参照出来ます。
20140606_1※StreetViewは「近江八幡まちづくりマップ」でも多用しましたが、滋賀県内でもかなり入り込んだところまで公開されているので活用度が高くなってきています。特に住宅地は路地まで入り込んでいるのでGoogleの考え方のようなものがわかります。

これ、とってもおもしろいと思います。掲示板のバランスや、設置されている場所の特徴などがひと目でわかりますね!

だからどうなの?

このようにオープンデータがあれば正確な情報を簡単に地図で表現できますが、「これがオープンデータです。凄いでしょう!」と言われても、普通は「だからどうなの?」と言われるだけですね。
マニアでもなければ市内の掲示板なんてどこにあるか知っても特別何もありませんし、投票所も自分が行くところだけわかっていれば他なんてどうでもいいわけです。
このような見方をすると、オープンデータは現在のところ理解が得られにくく、それに取り組んでいても自己満足だと言われる可能性が少なくない分野になっています。

3月に発刊された「オープンデータ超入門(著者:林雅之 氏)」によると

政府の調査では自治体にとって方揺する情報をオープンデータとして公開することの自治体側の利用イメージやメリットが明確になっていないという結果が出ている。

ようで、これが未だにオープンデータを推進する自治体が全国で30余りに過ぎない大きな理由の一つになっています。

日本のオープンデータ都市マップ


※http://fukuno.jig.jp/2014/opendatajp

おもしろいのでやりましょう!

先日の勉強会で行政から参加くださった方からは

  • データは可能な限り公開するがどんなデータが必要かわからない
  • データを公開できても、コンピューターで扱いやすい形式に変換するため税金を使うのは納税者の理解が得られないかも
  • 民間企業にオープンデータの話しをしても今ひとつ乗り気じゃないところが多い気がする
  • 一部文書などで有料提供しているデータがあるが、これをオープンデータで無料公開すると整合性がつかなくなる

のような意見がありました。その通りだと思います!

前著によると、2013年3月に日本経団連がまとめた「公共データの産業利用に関する調査結果」では自治体が提供する地図や交通に関するデータのニーズが高いことがわかっているそうです。また、自治体が推進する上での課題として「具体的な利用イメージやニーズの明確化」「提供側の効果・メリットの具体化」が5割を超えており(平成25年度版情報通信白書)、一部データの公開ニーズは高いものの、公開する自治体自身がニーズやメリットなどを余り感じない状況だそうです。さらに、「先進的な取り組みを行っている自治体においても、海外に比べ公開サイトの設計や充実度、他自治体への水平展開、ビジネス創出など必ずしも十分とは言えない」と、データを公開する自治体側が難しい舵取りを求められていることを理解できました。

多分課題を挙げればきりが無いでしょう。先に進められない「正当な理由」なんていくらでもあると思います。税金の無駄遣いかも知れません。
それでも政府はオープンデータが経済活性化の起爆剤の一つになると期待して進めていると思います。もちろんその期待は私もあるのですが、それより、政府や地方自治体が保有しているデータはそもそも誰のモノで、それをどうしておくべきモノなのか、からアプローチしてみてはどうでしょう?

オバマ政権も進めるオープンガバメントは「透明性」「市民参加」「連携」が基本原則です。
オープンガバメントは政治的背景、オープンデータは経済的背景と分けてしまうといけません!
全ては繋がっていて、政府の役割や地方自治体の役割が問われている現在、「おもしろから」が理由でも良いので、どんどんオープンデータを進めましょう!

オープンデータ滋賀勉強会では「おもしろいから」「なんだか興味があるな」で参加くださっている方が少なくないと思います。
民間企業の人はボランティアで、行政の人は他に優先順位が高い仕事が沢山あるのに時間を割いて、学生さんはアルバイトした方がお金になるのにみなさんわざわざ集まってきて、あれやこれやとやり合っているわけです。オープンデータというテーマがなければつながる事が無かった人が大半だと思います。実にすばらしいです!!
そのエネルギーのまとめ方が難しいところですが、例えオープンデータで尻すぼみになったとしても、その関係は他で活かすことも出来るわけです。
もちろんネットワークビジネスではありませんから、人間関係に主軸を置く方にはあまり意味の無い場所だと思います。

<参考>
オープンデータの価値とは何ですか?:OKFJ

関連記事