Open Street Map 講義を立命館大学で開催

ご縁がありOSMF Japan から早川理事をお迎えし、立命館大学でご講義いただきました。
第一部、第二部と長時間おつきあいをいただき、OSMを初めて目にした方もその楽しさを実感いただけたようです。

第一部:講義形式

立命館大学理工学部の学生、県内で地域活動に取り組んでいらっしゃる市民も参加し、OSMの発祥からその発展、技術的な面や活用例などを説明、紹介していただきました。
20140621

OSMの発祥、GoogleMapsとの比較、実践例から編集方法まで紹介いただき、各自が実際にアカウントを登録して地図の登録を行いました。
立命館大学びわこくさつキャンパスでは4月に理工学部の新棟「トリシア」が竣工したばかりですが、それを地図に登録してもらいました。

実践例

早川さんも関わったプロジェクトを紹介いただきました。

愛知県東栄町周辺

岐阜県寄りの山間部ですが、GoogleMapsと比較してみると地図の充実度がわかります。

OpenStreetMap

GoogleMaps

このプロジェクトは緊急雇用創出事業で取り組んだが、地元で継続して地図を更新してく仕組みまで作れなかったことが残念とおっしゃっていました。

愛知モリコロパーク

OpenStreetMap

GoogleMaps

恐ろしく充実しています。聞くところでは、中心で動いている方がかなり熱心だとか。その場所(地元)に対する想いが現れるのがOSMの特徴です。このように地図を見ることで伝わりますね。

第二部:ディスカッション形式

OSMは市民が自由に使える地図を届けるイギリスが発祥の「地理情報データ作成プロジェクト」、日本はまだイギリスのレベルに達していないが、関西地域は熱心なボランティアが以前から関わっている地域でもあるとのお話しを皮切りに、市民の方々からも活用についてアイディアをいただきました。

「趣味の山歩きでマップを作りたい」「地元で大切にしているお地蔵さんマップを作りたい」など、普段の生活と絡めた具体的な地図活用の構想が沢山湧いて出ました。
また「昔の地図と比較しながら見られたら」など、OSMのシステムに対する要望も沢山出てきました。多くの方に参加をいただくことで可能性は広がりますね。

最後に地域でプロジェクトを継続していくためのポイントを紹介いただきました。

リーダーシップをとれる人

それぞれ立場の異なる人がボランティアで参加してくるので、当然自分達のペースで場を仕切ろうとする流れも生まれる。
そんなときに目的を見失わず、参加者の立場を尊重しながら先に進められるリーダーがいれば続けられる可能性は高い。

技術的中心になれる人

地図に落とし込む作業は大変なので人の面倒も見ながら、中心になって作業が出来る人がいると広がっていく。

資金源(インセンティブ)

具体的なお金と言うより、ボランティア中心の活動のなかにあって、さらにやりがいを感じられる仕組みを見つけていくことは重要。

現場で長年取り組んで来られた経験談を多数紹介いただきました。
ありがとうございました。

マッピングパーティーの開催計画

OSMは普通の地図ではなく、地理データベースとして多様な利用方法が考えられます。利用する人の工夫次第でその可能性が広がるおもしろいツールです。
ただ、誰でもすぐに利用できる訳ではありませんので、大勢の人が楽しみながら参加・活用できる枠組みが必要です。
その一つが「マッピングパーティー」と呼ばれるまち歩きイベントです。みんなでまち歩きをして地図を充実させていく楽しさは格別なものがあると思います。
他の地域の例を参考に、近日滋賀県でも開催できるよう進めていきます。