日本の城2014に入らなかった国宝「彦根城」

外国人観光客に人気がある滋賀県内の観光スポットの一つが
「国宝:彦根城」です。

国内に数あるお城でも、国宝に指定されているのは
・姫路城[兵庫県姫路市]
・松本城[長野県松本市]
・犬山城[愛知県犬山市]
そして彦根城のわずか四城だけ。

※写真
ひこにゃんが船遊びを楽しむ
「玄宮園」から見上げた彦根城。

国宝なのにランクインせず

世界中で利用されている旅行口コミサイト「トップアドバイザー」が「口コミで選ぶ行ってよかった日本の城2014」をサイトに掲載しています。
それによると1位が「熊本城」、2位が「松山城」、3位「姫路城」と続き、松本城は5位、犬山城は6位となっていました。
ところが、国宝の彦根城は20位以内に入っていません。

評価方法によると

トリップアドバイザーに2013年6月~2014年5月の1年間に投稿された日本の城(城趾含む)に投稿された日本語の口コミを、星 評価(5段階)の平均、口コミの投稿数などをもとに、独自のアルゴリズムで集計したものです

らしいですが、もう一つ釈然としない順位です。
ランキング下位の城と比べても決して低いと言えない口コミ評価、投稿数があります。強いて言うなら「ひこにゃん」が原因なの?と思うくらい、お城の評価とは別にひこにゃんに対する口コミが目立つくらい。

国宝だからランクインせず

それはさておき、評価ランクは良くてもコメントに結構否定的な文面を見かけました。
四城しかない国宝の城だと聞いてきたのに「この規模で?」と思われたり、ひこにゃん人気の影響で入場制限されたり、駐車場から天守までが結構大変だったりで「否定的なことば」が他と比べて多く、それが独自アルゴリズムでマイナス評価につながってしまったのだと思います。
もしかしたら彦根城は国宝であるが故に厳しい評価を受けているのかも知れません。

ブランドイメージは人的に作られるもの

ある方がこのランキングのコメント欄に

ミシュランのガイドでも彦根城は一つしか星がついていません。そもそも滋賀県の観光地で星がついているのはMIHO美術館と延暦寺と彦根城だけ。琵琶湖も湖東三山も安土城も大津、彦根、長浜いずれもまっとうな観光地として認められていません。結局のところ産業の元気がいいので観光とかブランドイメージの向上に真摯に取り組む気がないのが原因だと思います。
県民所得が全国第二位であることに安住したなまくら県政の結果ではないでしょうか。嘉田県政が悪かったとかいうようなことでなく、もっと根深いものがあると思います。

と書かれていていました。厳しい内容ですが、全部が的外れだとも思えませんでした。

私はブランドイメージは普遍的なものではなく、ある程度は如何様にも人的に作り上げることができるものだと思っています。それを本来のブランドと呼ぶかは別として、少なくとも観光地を訪れる人たちへ一定の影響力を与える材料にはなります。
観光客が物理的に否定的な思いを感じてしまうところがあるのなら、それをなくす努力をするより、それを受け入れ逆手に取って否定的な気持ちを優先させないような取り組みにつなげる必要があります。
国宝なのにしょぼいと思われても天守に「金のしゃちほこ」を載せるような改築は出来ません。見た目でしょぼいと思われるのは無理もないと考え、観光客にこのお城の良さをしっかりと感じていただく工夫が必要なのだと思います。
※決して見る目の無い奴は来なくていいよ!なんて思わないでください。

ランキングの結果は国宝というブランドに依存し、価値を伝えてこなかったところがないのか振り返るとっても良いチャンスではと思います。

ともに考えともにつくる

先の方のコメントにも一部ありましたが、滋賀県はいろんな意味で恵まれた位置づけにあると思います。その結果「なまくら県政」になってしまっているのかどうかはわかりませんが、危機感がないところから改善は生まれません。また、対立も改善につながりません。

Code for America の創設者でもあるJenniferPahlkaがTEDで語った内容を見る度に、「ともに考え、ともにつくる(Code for Japan 理念)」流れを作り上げていければとシンプルに思ってしまいます。

20140825

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